「花丸」第五話 感想

ホストクラブごっこの前半と、三日月な後半でした。

 

前半はなぁ。うーん……。私が男士に接待してもらうなら、服装は出陣着のほうがいいな。
なので男士たちのスーツ姿の似合わなさを笑えばいいのかと思えば、べつに似合ってなくもない。じゃあ似合ってるところに萌えれば良いのかと思えば、そこまで似合ってない。妙な接待を笑えば良いのだなとは分かるのですが、そこまで妙でもない。歌仙が名物を出したり茶を点てたりするのは普通に良い接待だし、山姥切はそもそも出てきた意味が分からない。石切丸を出して、「歓迎の祝詞を読むよ!」とかのほうがボケとしては成り立ったと思うのですが。薬研はそんなに不器用なキャラには見えないから、ボケに違和感を感じました。お供の狐はなぜ口を動かさないのでしょう? 人語を器用にしゃべるキャラとして、パクパクと喋ってほしかったのですが。
で、鶴丸と燭台切をオチに持ってきての、昔馴染みはいいもんだなあ、みたいな結部は好きです。けど、そこまでの流れが……。ふつうに全キャラのスーパーダーリンっぷりを発揮させて、大倶利伽羅に地獄を味合わせ、そしてこのオチに持ってきた方が良かったと思うなあ。

 

後半はね! 大好きですw
三日月に対して思う、
「このキャラにはなんらかの特別感を発揮してほしい……とうらぶの看板キャラだしな……でもだからといって、ほかのキャラを下げたり、贔屓なほど突出してたりしたら嫌だなあ……」
というややこしい思いを! 絶妙なツボを! 見事に突いてくれた!
格好いいけど気取らない。思春期のような加州の繊細な思いを汲み取ってくれるところも良い。きれいで格好いい三日月と、かわいい加州の相乗効果が素晴らしかった。これが! これが見たかったんだー! と思いました。

 

うん。花丸って、キャラを大切にしてるのはよくわかります。コメディってある意味、キャラを手ひどく扱わねばならない部分が有るから、そういう描写を避けているがゆえに出てくる批判点かもしれません。前半の感想は。